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  太刀 備前長船長光(びぜんおさふねながみつ)

  御香宮神社は、京都市伏見区御香宮町に鎮座する古社で、貞観4年(862年)に社殿を修造した記録がある。
 金慰斗付太刀は、豊臣秀吉が奉納したと伝えられ、その中身は「備州長船住左近将監」「永仁二年二月日」の銘がある。この太刀は茎が磨り上げられて、備州長船住左近将監で切れているが、長光の作であると銘の書風から認められる。
 太刀の全身に錯が生じ、また最後の研磨が施されてから・長い年月を経ており・鍛えや刃文が曇って見え難い状態である。このままでは、錆が悪化して刀身を傷める恐れがあるので研磨による修理を実施する。

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