天忍穂耳尊坐像 像高 39.0p

  木造熊野十二所権現古神像

  熊野那智大社社殿に安置されてきた熊野十二所権現古神像15躯は、熊野の神々を俗体で表したひと揃いの神像彫刻として、現在確認されている唯一の作例である。
 銘記等の情報から、豊臣秀長による那智山復興造営にあたり、天正19〜20(1591〜92)年頃、その頃豊臣家お抱え仏師としてあった下御門仏師宗貞・宗印らにより作られたことが判明する。
 神像群中に、虫などの被害によって木胎部内部がスポンジ状に激しく朽損したものが含まれ、そのうち2躯について樹脂や木屑漆等で材質硬化を行って構造の安定を図る。 

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