像高 65.8p

  木造後藤貴明公像

  佐賀県武雄市の貴明寺が所蔵する本像は、第19代武雄領主、後藤貴明(1534〜83)の像。50歳で没するまで大村氏・龍造寺氏との戦いに明け暮れ、戦国武将として九州の戦国史に名前を残している。
 木像の背面の墨書から、従士の見た夢のお告げにより仏師感定軒により没後5年後の1588年に刻まれたことがわかる。戦国武将の肖像彫刻の現存例は少なく、本像は費重なものである。
 現状は、40年程前に実施した修理により新たな色彩に覆われる等本来の顔立ちと異なっている。近年、修理前の写真が見つかり、旧来の顔立ちが判明したので本来の姿にもどす修復を実施する。

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