臼杵城下絵図  本紙 縦 163.0 p 横 196.0p

  臼杵城下絵図・豊後国之図稲葉民部少輔                            (ぶんごのくにのずいなばみんぶのしょうゆう)絵図

 「臼杵城下絵図」は、景観年代から寛永以降と推定されるが、文字注記に「此絵図分間壱間を五朱之積」(縮尺が1/2400の意味)とあり、正保年間の城絵図との関連が推定される。正保年間の国絵図・城絵図作成過程に関する資料は全国的にも稀少である。
 また、「豊後国之図稲葉民部少輔絵図」は、様式は慶長国絵図を踏襲するものの、描かれている範囲などから、寛永10年の巡見使来国の際に
慶長国絵図を写したものと推定される。
 いずれも近世初期の絵図として貴重な史料であるが、折れやシワなどの損傷状況は深刻であり、緊急の修復を要する。  

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