像高 85.0p 台座 高さ44.0p 

木造阿弥陀如来坐像

  栃木県上三河町にある満願寺には、今回助成対象の仏像以外にも本尊薬師如来坐像、不動明王立像など平安時代末期の仏像が存在する。
 本像は、小粒の美しい螺髪・目尻の少し下がった半開きの目・張りのある丸顔・小さめの口・両手を膝の上において定印を結んだ姿がおだやか
・浅く流麗な衣文線等優美な定朝様の特徴を示している。製作当初は九重蓮華座だったと推定される台座の一部及び光背は当時のもの。
 今回の修復では、落下破損した光背の復元修理を行い、不安定な台座を安定させるために、失われている蛤座(はまぐりざ)・框座(かまちざ)を復元して新台座に組み直し、像の安定化を図る。

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