善導曼荼羅 本紙 縦 122.6 p 横 117.3p

絹本著色 二祖曼荼羅図(にそまんだらず)2幅

  「二祖曼荼羅図」は、南北朝時代の作で、中国浄土教の大成者である善導大師と、日本の浄土宗の開祖である法然上人の肖像を中央に置き、周りにそれぞれの生涯の代表的な事績を描く特殊な形式を持つ絵画である。
 近年の研究で、描かれる場面の解明が進められ、場面選択や図様の構成の特色から、初期浄土宗の思想や立場を明らかにする資料として、重要なものであることが明らかにされた。
 経年の劣化による絹の欠失や、彩色の剥落等がひどく、このまま放置すると、根本的な価値を失う危険性があり、昨年度から2カ年の計画で修復しており、本年度で完了する。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る