「慶長豊後国絵図」 (本紙 縦 141p 横 182p)

「慶長豊後国絵図」「寛永臼杵城下絵図」

 「慶長豊後国絵図」は、慶長9年(1604)に幕府から国ごとに作成が命じられた「国絵図」の一つである。慶長国絵図の正本は全て焼失しているため、正本と同じ記載の控図として、近世初期の政治的事業を示す貴重な文化財である。
  また、「寛永臼杵城下絵図」は、寛永年間初期の臼杵城及び城下を表しており、当時の景観が読みとれる貴重な絵図である。この時代の城下図
は全国的に稀少で、城郭の構築物等を克明に描いている絵図としても貴重である。
 両絵図とも、料紙の欠失や顔料の剥落等破損がきわめてひどく、閲覧に供することができない状態にあり、汚れの除去、剥落止め等の修理を施す。

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