本紙 縦 76.0 p 横 36.1p

「十二天図」の内「閻魔天図」

 岐阜市の北東部三輪山の山麓にある真長寺は、「十二天図」のうち11幅を所蔵していたが、2004年新たに「閻魔天」が発見され12幅全図が揃うこととなった。
 12幅のうち日天、月天、風天の三幅については1995〜97年にわたる3ヵ年で、当財団の助成を得て修復されている。今回の修復対象「閻魔天」も先の三幅と同じく南北朝から室町初期に製作されたもので、その時代の画風を継承し、宋の技術を加えた優れた遺品である。
 現状は、本紙の肌裏打ちが浮き、隅や亀裂が生じている部分からめくれあがっている。また表装裂もめくれあがっている。早急な修復が必要。 

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