本紙  縦 19.3 p 横 40.1p

策彦周良(さくげんしゅうりよう)墨跡「探春(たんしゆん)

  策彦周良 は室町時代後期を代表する禅僧で、天龍寺塔頭の妙智院の第三世住持。明へ渡った際の記録「策彦入明記」は日明貿易や外交の貴重な資料となっている。また五山文学史にも名を残している。        「探春」墨跡は策彦周良の円熟した人格を感じさせる名品である。
 現状では、本紙に欠損ときつい横折れがあり、また汚れのために印象が暗く、旧修理の際に裏からあてた補紙の補彩が欠損部周辺の色を濃くし
ている。                                         表具にも著しい痛みがある。このため、補紙を取替え、汚れを除去し、表具を手入れして、太巻を新調するなどの修理をおこなう。

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