白象 坐高 50.7p 最大高 59.1p 横幅 33.0p

旧円覚寺(えんかくじ)彫刻

  円覚寺は、第二尚氏三代尚真王によって建てられた王家の菩提寺で、琉球を代表する名刹であったが、沖縄戦で壊滅的な被害を受け、現在では廃寺となっている。旧円覚寺彫刻はそこに安置されていた仏像群で、爆風によって破損し、戦時の混のなか放置されてきた。
 各木彫は、破損・剥離・虫食いなどがひどく、一体として完全な状態の像はない。2004年から4ヵ年の計画で、釈迦三尊(釈迦如来、文殊菩薩、
普賢菩薩)像、羅漢像(八躯と一首)の修復を行っており、本年度修復される白象と獅子は、胎内に納められていた木札から大永元年(1521)に制作されたことがわかっており、また材料がチャーギ(いぬまき)であることから、琉球で作られたものと考えられている。
 

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