吉田松陰像   本紙  縦 98.5 p 横 35.5p

吉田松陰像および松陰書簡

 吉田家文書は、昭和29年(1954)に吉田家から寄贈されたもので、その数754点におよび、吉田松陰関係資料としてよく知られている。来る2009年が松陰の没後150周年にあたることから、注目度が高く、且つ損傷著しい掛幅装3点を修復する。 「吉田松陰像(自賛)」は、複数伝来している松陰
肖像画の中で、最も広範に紹介されているもの。「松陰絶筆」は処刑の日、安政6年10月27日に詠んだとされる一首(此の程に思い定めし出立はけふきくこそ嬉しかりける)で、同じ掛幅に貼付の「書簡」は、門下生らに送った自筆の手紙3通である。
また「松下村塾記」は塾名の由来をはじめ松陰の教育に対する信念や抱負を語ったものである。
 150年近くを経、絹質・紙質の劣化によって傷みが目立ち、早急な処置が必要となっている。
 

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