阿形 像高 およそ200p

木造二天立像

 670年に法道仙人が開創したとされる古刹法道寺の二天像は、詳しい伝来などは不明であるが、像の持つ力強さや彫りの豪快な感覚、さらに残存する彩色の様子などから、南北朝頃の制作と考えられる、寄木造りの像である。邪鬼を踏みしだいて立つ2メートル近い像の大きさのみならず、現存する体幹部の様子から、すぐれた造型感覚と彫塑技術を持つ仏師の手になるものと考えられる。
 頭部を中心に破損がひどかったが、部材自体の欠失はそれほどでもなく、早急な修復を行えば、概ね元の姿に修復しうる状態であった。 本年度で、5カ年を掛けた修復が完了する。

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