大覚寺絵縁起(長州浦の燈炉堂を描いた場面  本紙 縦 26.1p 横 1038.3p)

大覚寺文書

  尼崎市寺町の大覚寺が所蔵する古文書56点は、鎌倉時代後期の正和2年(1313)から安土桃山時代の天正17年(1589)に至る間のものが伝わっており、正和4年(1315)当時の伽藍や境内・門前の様子が描かれている「大覚寺絵図」を始めとして、瀬戸内海有数の港湾都市であった中世尼崎の町の様子を知るうえで不可欠の貴重な歴史資料となっている。
 各文書とも折損傷や汚れ等の経年劣化に裏打紙の浮き・剥離も目立ち、裏打後の新たな虫損なども見られたため、昨年度から2カ年の計画で修復を始め、今年度完了する。

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