本紙 縦 30.1cm 横 45.5cm 

宗因賛 西鶴画 花見西行偃息図(はなみさいぎょうえんそくず

  本作品は、西行法師が横たわって桜花を見上げる、いかにもユーモラスな絵を井原西鶴が描き、西鶴の俳諧の師である西山宗因が、西行の花の歌「ながむとて花にもいたく馴れぬれば散る別れこそかなしかりけれ」の上の句をもじって、笑いに転じた句「ながむとて花にもいたし首の骨」を賛として書いたもの。宗因は、梅翁と落款する。西鶴は落款を欠くが、その手法から西鶴筆とされている。人気の高い宗因の代表句で、俳諧史には欠くことの出来ない重要な作品。
 現状、本紙全体に横折れ・巻き皺・亀裂がみられるので、これらを修復し、絵具層の剥落止めを行う。

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