羅漢像 像高 34.0p

旧円覚寺(えんかくじ)彫刻

 円覚寺は、第二尚氏三代尚真王によって建てられた王家の菩提寺で、琉球を代表する名刹であったが、沖縄戦で壊滅的な被害を受け、現在では廃寺となっている。旧円覚寺彫刻はそこに安置されていた仏像群で、爆風によって破損し、戦時の混乱のなか放置されてきた。 各木彫は、破損・剥離・虫食いなどがひどく、一体として完全な状態の像はない。
 一昨年から4カ年の計画で、釈迦三尊(釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩)像、羅漢像(八躯と一首)の修復を行っており、本年度は、中国から招来された一木造りの羅漢像と、京都から招来された寄木造りの獅子像及び白象の修復を実施する。

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