豊後国八郡絵図 (本紙 縦 235p 横 220 p )

「慶長豊後国八郡絵図」・「寛永三郡図」 

  「慶長豊後国八郡絵図」 は、徳川家康が江戸幕府開幕の翌慶長9年(1604)に、豊臣系大名の多い西日本の大名に命じて調進させた慶長国絵図のうちの豊後国慶長国絵図の控ないしは写である。
 幕府収納の慶長国絵図は明暦の江戸城火災ですべて焼失しており、控ないし写で残存する絵図も、全国でわずか10点たらずしか確認されておらず、貴重なものである。 また「寛永三郡図」も、豊後国内の郡絵図としては最古級に属する。
 両絵図とも、料紙の欠失や顔料の剥落等破損がきわめてひどく、閲覧に供することができない状態にあり、汚れの除去、剥落止め等の修理を施す。

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