長洲御厨領家寄進状     縦 32.7p 横 94.6p

大覚寺文書

 尼崎市寺町の大覚寺が所蔵する古文書56点は、鎌倉時代後期の正和2年(1313)から安土桃山時代の天正17年(1589)に至る間のものが伝わって
いる。
 正和4年(1315)の「大覚寺絵図」は当時の伽藍や境内・門前の様子が描かれているが、瀬戸内海有数の港湾都市であった中世尼崎の町の様子を知るうえで欠くことができない貴重な歴史資料となっている。
 現状は、各文書とも折損傷や汚れ等の経年劣化がみられる。また裏打紙の浮き・剥離も目立ち、裏打後の新たな虫損なども見られるため2カ年の計画で修復を実施する。初年度は、巻子装以外の54点の文書について取り組む予定。

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