扉絵 護世八方天

三重塔扉絵・柱絵

 西明寺の三重塔(国宝)の初層の内部には、鎌倉時代後期に描かれた「三重塔初層荘厳画(板絵著色)4本8面」、四天柱の「金剛界三十二尊像」
および脇間壁の「法華経曼陀羅」(以上重要文化財)と、南北朝時代に描かれたものとみられる、扉6枚の「護世八方天」、扉の両側の側柱の「八大
竜王・鳳凰文様」、隅柱の「蓮華花瓶」などがあり、一体となって極彩色の荘厳画を形作っている。
 彩色の剥落の危険性が非常に高いため平成15年度から指定部分の保存修理が行われているが、指定以外の箇所も彩色の剥落が進み、危険な状況にあるので、指定箇所の保存修理と並行して、 昨年度より3カ年の事業として修復を行っている。
 今年度は、初年度の扉絵6面に続いて、側柱の「八大竜王・鳳凰文様」の修復を行う。

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