(本紙 縦 148.0cm  横 105.2cm)

りゅうしゅんひつ ぐんせんず

劉俊筆   「群仙図」

 劉俊(りゅうしゅん)は中国の明時代成化年間(1465〜1487)頃の宮廷の画院画家。道釈人物のほか山水もよくしたと伝えられる。本図は絹本の大画面に山水林泉を描き、その中に蝦碁(がま)仙人、藍采和(らんさいわ)などの仙人を表しており、中国における明時代の群仙図の珍しい図様を示す作例。図上に「綿衣都指揮 直文筆殿 劉俊」の落款があり、劉俊
が画院に在職していた時期の作であることが明らかな作品である。
 本図は昭和50年以来、東京国立博物館の寄託品となっているが、本紙、表具等の損傷が著しく、陳列等が困難であり、本格的修理を行う。

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