板絵着色神馬図額(縦55cm  横80cm)

板絵着色神馬図額(しんめずがく)・板絵着色大森彦七図額
・板絵着色島民生産労働図額

 御蔵島に残る神馬図額及び大森彦七図額は、元禄12年(1699)、多賀朝湖(ちょうこ)(=英一蝶(はなぶさいっちょう))が流刑中に制作した絵馬仕立の図額である。
 神馬図額は中央に墨をもって裸馬の飛躍する様を描き、眼に金粉をつけている。彦七図額は板面に胡粉をひき、彦七が振り向いて負った鬼をにらむ姿を彩色で描いている。
 島民生産労働図額は、江戸時代に作製されたと推測され、その作者は不明である。オオミズナギドリ及び海亀の捕捉、柘植切り出しなど御蔵島独特の風俗が描かれている。
 3点とも絵具層の表面の粉状化や剥離が見られ、今後さらに進む懸念があるため、早急な修復が必要。

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