新編古今事文類聚(縦22.9〜34.5p 横16.8〜 21.5p)

嘯岳鼎虎禅師(しょうがくていこぜんじ)手沢本(しゅたくぼん)保存修理 
 嘯岳鼎虎禅師は中国古典の学殖深い高僧で、京都の建仁寺、南禅寺に歴住ののち、毛利輝元に請われて元就の菩提寺洞春寺の開山となった。
 洞春寺所蔵の鼎虎禅師手沢本には、朝鮮古活字の「周易伝義大全(しゅうえきでんぎたいぜん)」、「大学衍義補(だいがくえんぎほ)」、「新編古今事文類聚(しんぺんここんじぶんるいじゅう)」など十数本の稀覯本漢籍類、および鼎虎禅師が先人の注釈をまとめ自らの論述も付記した黄山谷の詩の注釈書「山谷詩抄(さんこくししょう)」などがある。これらは現在では、中国の思想・文学等の研究者にとって貴重な文献資料となっている。 
 長い年月を経る間に、乾燥による紙質の変化や虫損が見られるようになった。修復は平成4年から始まっており完了まで今後8年が予定されている。

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