釈迦如来像(像高157.6cm) 

木造釈迦如来及両脇侍坐像3躯

 足利尊氏誕生の地といわれる京都府綾部市にある安国寺の本尊。足利尊氏・直義兄弟が夢窓疎石の勧めで諸国に安国寺を設置した際、尊氏・直義の母清子が当地を所領とする上杉頼重の娘であったゆかりから、当地の安国寺を足利将軍家の菩提寺とし、その本尊として造像させたもので、時の権力者の帰依を受けた造像にふさわしい大作として、その優れた作柄と併せて高く評価されている。
 各部の矧ぎ目が緩み、彩色なども剥落が進行し、かねてより早急な修理が望まれていた。
 2カ年の事業計画で、今年度で修復は完了する。

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