(本紙 縦49.6p 横41.8p)
紙本墨画山水図「赤蝿」印
 室町時代の曾我派の画人による山水図の名品で、室町時代曾我派水墨画の典型的作例としてその価値は高い。もともとは四季山水図で4幅あったが、2幅は大正の震災で焼失し、「秋景図」と「冬景図」が残っている。
 「赤蠅」の印章があり、「赤蠅」が室町時代の曾我派の画人の法名であることは間違いないと考えられている。しかし「赤蠅」が誰であるかについては、諸説あって確証が得られていない。
 料紙、墨の欠失等損傷が甚だしいため、平成8年以来公開を控えてきた。修復は2幅とも画面全体にある欠失箇所に補紙・裏打の後、乾燥・補彩を行う。

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