(本紙 縦211.0p 横177.2p 写真は下1/2)
絹本著色当麻曼荼羅図
本図は、鎌倉後期の作と思われ、画面も大きく精緻にえがかれており、彩色も当初のものが良く残っている。奈良の当麻寺に残る当麻曼荼羅の転写本の典型の一つで、佳作といえる。
山陰地方では珍しい文化財で、鎌倉時代の当地の信仰・文化・経済・他地域との交流などを知る手掛かりとなる貴重な資料である。
700年を越える年月に傷みもはげしく、各方面から保存措置が望まれて来た。これを当初の姿に修復し、保存・活用出来るようにする今回の修理事業は大きな意義を持つ。

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