見心来復像 (縦94.5cm  横44.7cm)

                  けんぽんちゃくしょくけんしんらいふくぞう 

絹本著色見心来復像  他1幅 

臨済宗の古刹萬歳寺に伝わる、中国と日本の禅の師弟を描いた肖像画である。
 絹本著色見心来復像(けんしんらいふくぞう)は、以亨得謙(いこうとくけん)が至正25年(1365年)、中国(元)留学から帰国する際に、師の見心来復が伝法の証として授けたもので、筆づかいの細やかな写実性に優れた作品である。
 絹本墨画淡彩以亨得謙(いこうとくけん)像は、わが国室町時代の制作と推定され、元の肖像画がもつ写実的精神が巧みに反映されている。
 両幅ともに傷みが激しく、全体的な補修と改装を昨年に引き続き実施し、修理は完了する。

Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る