大般涅槃経(一紙 縦25.3cm 横 43.0cm)

紙本墨書五部大乗経
南北朝時代の応安7年(1374年)から康歴元年(1379年)にかけて、「観宗」
という人が両親の供養のために複数の僧侶に書写させたもので、奈良県黒滝村、京都を経て、16世紀の終わり頃に天竜市の洞泉寺に奉納された。全200巻のうち199巻が現存する点でも貴重なものである。
本紙、表紙の虫蝕、欠失、摩損箇所の補修、しみの除去、継ぎ目の継ぎ直し等の保存修理を5ヵ年計画で実施中で、4年目の今年度は40巻を修復予定。

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