金剛吼菩薩像  (本紙 縦375cm  横223.2cm)

            しほんぼくがごだいりきぼさつぞう  

紙本墨画五大力菩薩像5幅のうち1幅

紙本墨画五大力菩薩像は、「金剛吼(こんごうく)」「竜王吼(りゅうおうく)」
「無畏十力吼(むいじゅうりきく)」「雷電吼(らいでんく)」「無量力吼(むりょうりきく)」の5幅からなり、太めの墨線を闇達に走らせて、丈六の忿怒形を見事に描出し、白描図像ながら一つの完成した画態を示している。
 紙背に貼られた江戸時代の修理記から建久8年(1197年)4月に「豊前五郎為広」によって描かれたことがわかっており、作者が判明する貴重な仏画として鎌倉時代の基準作例となっている。
 5幅を1年に一幅づつ修理中で、今年度「金剛吼」を修理して修復は完了するが、本助成は、「金剛吼」の修復だけを対象とする。

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