(縦35.9cm  横3058.1cm)

                     かじゅうじ     

勧修寺縁起1巻

本絵巻は勧修寺の草創を述べる縁起絵巻で、延徳4年(1492年)の書写本に基づいて、江戸時代・宝永3年(1706年)に、藤原実紀(さねのり)が詞を書写し、狩野派の流れをくむ画家、山卜良次(さんぼくりょうじ)が絵を描いたものである。貴重な史料であるとともに、制作年代、作者が明らかな点で、美術史上も重要な作品である。
 傷みが甚だしく、加えて裏打ちの薄い長大な巻子であるため、取り扱いに困難があり、保存上好ましくない。解体修理を行うとともに、内容が上・中・下3巻からなることから、3巻に分かち、今後の保存に万全を期する。

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