仁徳天皇

仁徳天皇（縦2.1m 横10.3m）中央部分

大阪市中央公会堂保存・再生事業－特別室天井画・壁画の修復－

大阪市中央公会堂の特別室は、創建当時は貴賓室とされており、天井と壁面は、明治洋画の先駆者で、後に東京高等工芸学校校長となつた松岡　壽（1862年～1944年）の油彩画で飾られている。題材は日本の神話から大阪にふさわしい内容を「古事記」「日本書紀」などに求め、天井画は「天地開闢（てんちかいびゃく）」、西側壁面上部の壁画は、難波に都を定めたとされている「仁徳天皇」を題材とし、南北の壁には「商神・素戔嗚尊（すさのおのみこと）」「工神・太玉命（ふとたまのみこと）」が描かれている。
　全体の洗浄、損傷部の固着、絵具の剥落部の補填・補彩などの修復を２年間で実施する。