弥天永釈筆 永安禅寺置文(本紙 縦30cm  横45.2cm)

                        みてんえいしゃく

弥天永釈墨蹟他2件

臨済宗永源寺派の永安寺には、開山である弥天永釈(みてんえいしゃく)及び弥天に関わる足利義持と称光(しょうこう)天皇の墨蹟が併せ5幅伝えられている。弥天永釈は、滋賀県唯一の禅宗本山永源寺の開山寂室元光(じゃくしつげんこう)の直弟子で南北朝から室町時代にかけての著名な禅僧である。
 5幅の墨蹟のうち永安禅寺置文等の3幅は弥天の自筆、1幅は室町幕府第4代将軍足利義持が弥天の禅師号「見性悟心禅師(けんしょうごしんぜんじ)」を大書したもの、もうl幅は称光天皇が弥天にこの諡号をおくることを書き送った勅書である。我が国の書道史上また仏教史上、極めて貴重なものであるが本紙と表具裂の損傷が著しいので、解体の上、修理を行う。

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