増長天像

像高 122.5cm

木造四天王立像

  光堂寺は、大和郡山市椎木(しぎ)町に所在する高野山真言宗の寺院である。

 同寺の本堂に祀られる四天王像は、4躯ともに一木から彫出されており、細身ながら量感のある体躯表現などから平安時代中期の作と推定されている。同寺に伝来した由来や経緯は不詳ながら、大和盆地中央部に伝わる平安時代中期の希少な四天王像の遺例であり、奈良県指定有形文化財となっている。

 4躯ともに経年劣化により矧ぎ目の緩みや虫喰、割損が著しく、本格的な修理が必要な状態にある。一昨年度から5ヵ年計画で修復が進められており、2年度までで修復を終えた持国天像以外の3躯について、今後修復を図る。3年目(住友財団としては1年目)となる本年度は、増長天像の修復を行う。  


©2023 The Sumitomo Foundation
前ページに戻る