本紙 80.0cm×41.0cm

紙本墨画淡彩 不動明王掛軸立像(ふどうみょうおうかけじくりゅうぞう) 

  本図は、戦国時代に丹後の菅野(すがの)城主であった三富氏によって創建された成就院の寺宝として伝えられたものである。

  銘により、天文14年(1545)に憲海によって描かれたものであることがわかる。作者の憲海は丹後一宮籠神社(このじんじゃ)の別当大聖院住持であった智海の弟子で、この師弟の作例は、丹後地方を中心に幾つか確認されている。この不動明王図は、憲海83歳頃の作であるが、白描(はくびょう)で師の智海にならって、筆力も躍動し描写力は抜群である。

  現状は、経年による汚れや擦れが認められるほか、本紙全体に横折れが著しく、絵具層の膠着力の低下により剥離剥落も進行している。現在、個人所有となった成就院に保管されているが、修理後は京都府立丹後郷土資料館に寄託される予定である。


©2021 The Sumitomo Foundation
前ページに戻る