羅睺羅像                                 舎利弗像
    像高 86.8cm                              像高 86.5cm

 木造十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)

 極楽寺は、鎌倉幕府2代執権北条義時の三男重時(1198〜1261)によって正元元年(1259)に建立された真言律宗の寺院である。開山の忍性(にんしょう)が文永4年(1267)に極楽寺入りして直ちに釈迦如来と十大弟子の造立を志したと伝えられている。十大弟子立像は、本尊釈迦如来立像(重要文化財)とともにこのときの発願に基づき草創期に造立された根本的造顕として重要である。
 
大正15年(1926)に保存修理が行われたが、時間が経過し、現在10躯全ての本体・台座の表面に黒漆塗りの塗膜の浮き上がりが見られる。また、釘の腐食による表面の押上げや、矧ぎ目の亀裂等が進行しており、これらに対し剥落止め等の修理が喫緊の課題になっている。2ヵ年計画の修復は、本年度で完了する。


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