阿弥陀如来 像高 70.0cm
      左脇侍 像高 84.8cm
      右脇侍 像高 86.2cm  

 木造阿弥陀如来(あみだにょらい)及び両脇侍像(りょうわきじぞう)

 楽寺(じょうらくじ)は、鎌倉幕府第3代執権北条泰時(1183〜1242)が義母のために建てた一梵宇に始まる。泰時は仁治3年(1242)5月9日に出家、6月15日に死去、翌寛元元年(1243)の命日に常楽寺で一周忌を修した。阿弥陀如来台座銘記の6月12日の日付は泰時の出家から33日後、死去の3日前にあたる。出家は死期を予感してのものと思われ、本三尊像はそれに前後して発願され、6月12日には三尊の本体が完成し、台座製作も蓮弁を葺くまでに至ったものと推定される。
 本三尊像のうち阿弥陀如来は寄木造り、両脇侍は割矧ぎ造りで、いずれの像もその作風から、鎌倉時代中期の有力な運慶派仏師である定慶(1184〜没年不詳)ないしその周辺の作と考えられている。
  本体・光背・台座のいずれも接合部の緩みや損傷があり、それらが表面仕上げにも影響を与えている部分が少なくない。ことに各像の台座は構造の問題が深刻で、その上に載る本体を維持する点でも著しい不安がある。3ヵ年計画の修復は、本年度で完了する。


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