月下芦雁図 六曲一隻

149.7cm×330.4cm

田能村竹田関係資料(たのむらちくでんかんけいしりょう)
帆足家伝来(ほあしけでんらい)
月下芦雁図(げっかろがんず)」他5

 田能村竹田(1777〜1835)は江戸時代後期の南画(文人画)家。竹田のコレクション26件45点は、竹田の弟子であった帆足杏雨の子孫から大分市に寄贈され、大分市美術館で管理、順次公開されている。
 修復対象は、竹田唯一の大画面花鳥図の遺作「月下芦雁図」をはじめ、土佐派の画法にならったやまと絵風の「騎馬武者図」、晩年の優れた真景図「浄土寺図」、帆足家と竹田の親しい交友関係から生まれた「君子延年図」「五言古詩」「書状」で竹田の芸術世界を構成するに欠くことのできない作品群である。
 しかしながら、現状では本紙の折れ、汚れ、シミ、破損などがあり、適切なクリーニングや裏打紙の打ちかえ、表具の新調などの修復が必要となっている。大分市美術館が平成18年度から開始した26件45点の修復は、本年度で完了する(住友財団としては5年目)。


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