青                               赤
像高 125.7cm                         像高 128.6cm

 木造随神倚像(ずいじんいぞう)

  北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)は、富士山の山梨県側の麓、吉田口登山道の入口に位置し、富士山の浅間大神(あさまのおおかみ)を祀る浅間神社の中でも代表的な神社の一つであり、富士山信仰の拠点でもある。社伝では、古代日本武尊(やまとたけるのみこと)が富士山を遥拝した場所に鳥居を建立したのが元とされている。
 随神倚像(記録では「荒脛(あらはぎ)随神像」、像高約1.3m)は二体一対で、その胎内銘から、民部法橋による永正17年(1520)の作と判明しており、近世以降のものが多い富士山信仰の彫像の中では古作であり、このような大型の木彫像は貴重なものである。
 経年による傷みもひどく、寄木造の矧ぎ目が緩み解体寸前の状態にあるため、早急な修復が必要である。2ヵ年計画の修復は、本年度で完了する。


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