柘榴・芙蓉図                   菊・黄蜀葵図                   白梅図

   各本紙 115.7cm×38.8cm

田能村竹田関係資料(たのむらちくでんかんけいしりょう)
帆足家伝来(ほあしけでんらい) 「花卉図(かきず)

 田能村竹田(1777〜1835)は江戸時代後期の南画(文人画)家。竹田のコレクション26点は、竹田の弟子であった帆足杏雨の子孫から大分市に寄贈され、大分市美術館で管理、展示されている。
 「花卉図」6幅対は、帆足家伝来の田能村竹田作品の中で最も早年の32歳の時に、竹田自身が庭に植えた13種の四季の草花を瑞々しく描いた初期の紙本花卉図の代表作である。
 いずれも多数の横折れが生じ巻き解きの都度折れ山の紙が擦損する恐れがある。また、本紙の変色、全面に広がる茶色のシミ、カビなどが発生、画趣を損なっている。裏打ち紙の取替え、シミの除去等を行う。2ヵ年計画での修復事業は、本年度で完了する。


Copyright (C) The Sumitomo Foundation. All Rights Reserved.

前ページに戻る