梵網経 巻頭 縦 15.6cm              阿弥陀如来種子月輪牒

木造阿弥陀如来立像内納入品

 大念寺所蔵の阿弥陀如来立像(重要文化財)は、浄土宗西山派証空の臨終仏との由緒をもつ。その像内納入品は、木製の「阿弥陀如来種子月輪(しゅじがちりん)牒」と「未敷蓮華(みふれんげ)」、仁治4年 (1243)沙弥円空書写の「無量寿経」、「梵網経(ぼんもうきょう)」などの経巻や「結縁者名簿」、「受戒交名」 、「戒文」と 慶長3年(1598)の「仏像修理記」である。
 白檀製、竪一材の薄板から彫出された阿弥陀如来種子月輪牒の銘からは、後鳥羽院皇子・天台座主道覚法親王と証空が造像の中心的役割を果たしたことが知られるが、虫喰による欠損、虫穴があり、表面が陥没する恐れがある。
 経巻・交名は経年による劣化が進み、巻子には縦折れが多数発生している。台紙貼りの本紙は台紙の酸化、劣化が進行、変色とともに本紙に影響し始めている。修復は、2ヵ年計画で行う。

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