大應国師像             大燈国師像
各本紙 130.0cm×44.0cm

 紙本墨画 大應・大燈国師像

 見性寺所蔵の大應・大燈国師像(九州国立博物館寄託品)は、臨済宗中興の祖にして書画を能くした高僧・白隠慧鶴(1686〜1769)が得意とした祖師像を代表する優品で、頭の大きな人物像は白隠作品の特徴をよく示しており、白隠人物画の代表的な作例といえる。
 また本図は新発見の作品としても注目を集めており、近年の禅宗美術の主要展覧会で紹介され、美術史研究上も大きな意義が認められるものである。
 しかしながら本図には強い折れなど少なからぬ損傷があり、掛幅の開閉に際して本紙等が欠落する恐れがあるため、早急な修復が必要である。
 修復事業は2ヵ年計画で実施する。

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