源頼朝下文

賀茂別雷神社文書のうち巻子19巻

 賀茂別雷神社(かもわけいかづち)文書は、平安時代以降、皇城鎮護の神として尊崇されてきた上賀茂神社の歴史を反映した古文書と日記・記録類がまとまって現存する史料群である。
 平安時代後期から室町時代中期までが中心の巻子装文書の中には、「後嵯峨上皇院宣」、「後宇多上皇院宣」、「後花園天皇綸旨」等の貴重な文書がある。今年度修復対象は、「巻三、十、十一、十八」で、「源頼朝下文」 、「後白河院庁下文」、「足利尊氏禁制」、「織田信長朱印状」、「豊臣秀吉朱印状」、「徳川家康朱印状」などいずれも歴史的にも非常に価値のある貴重な史料である。
 来る平成27年に斎行される第42回式年遷宮の古文書修復事業として、虫損、折れ、糊離れ等経年による損傷が目立つ巻子装文書19巻を8カ年計画(本年度は5年目)で修復する。

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