上巻 35.0cm×2300.5cm

 紙本著色 大寺縁起

 「大寺縁起(おおでらえんぎ)」の「大寺」とはかつて開口(あぐち)神社(三村大明神)の神宮寺であった念仏寺の通称で、現在も堺の人々は開口神社のことを親しみを込めて「大寺さん」と呼んでいる。
 「大寺縁起」は、3巻から成る縁起絵巻で、絵は土佐光起(1617〜1691)、外題は常子内親王、詞書は関白近衛基熙(1648〜1722)をはじめ25名の公卿や親王の寄合書である。制作年代は元禄3年(1690)で、慶長20年(1615)の大坂夏の陣の兵火で堺のまちがほぼ焼き尽くされ、ようやく復興を遂げた時期に重なり、江戸時代の堺の復興のシンボルともいうべき作品。
 本作品は早くからその美術史的・歴史的価値が認められ、重要文化財に指定されているが、制作以降、ほとんど修復の手が加えられておらず、今回が初めての本格的な修復となる。修復は 今年度で完了。

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